★注文が成立するスピード(約定スピード)
これらを総合して約定力という
FXで約定力は重要です。特に高頻度の売買を繰り返すスキャルピングやシステムトレーダーにとっては最重要ポイントになりえます。
約定力を決める3つの要素
①FX会社
②サーバー
③トレーダーの取引環境
一番重要なのは①のFX会社であり、会社選びで約定力はほぼ決まります。そこから②と③の見直しによって改善させるというイメージです。
昔はサーバー環境が悪く、約定力が低いために注文が不成立…(´・ω・`)いわゆるリクオートが割と多くありました。DD方式の国内業者なんかは今でもたまに起こりますね。
一方の海外FXはNDD方式が主流のため約定率は99.9%以上とリクオートはまず起こらない環境です。したがって海外FXでいう約定力とは約定スピードと同義と思ってもらって構いません!
この約定スピードはFX会社によって大きく異なります。
約定スピードが遅いと、注文成立までの遅延があるためスリッページが発生しやすくなります。意図した価格で注文が成立しないため、スキャルピングには致命的ともいえます。
今回はこの約定スピードに焦点を当てて、海外FXで約定力最強の業者はどこなのか!?比較・検証してみました。
レイテンシー(ping値)を測定する方法
比較条件
①5社を対象に調査
②口座はスタンダード口座で統一
③自宅PCのMT4環境で実施
④測定時刻は揃える
⑤測定期間は3日
同環境・同時刻での比較のために各業者のMT4を同時に起動してレイテンシーを測定。レイテンシーとは、注文を出してから成立するまでの時間の事です。オンラインゲームの世界ではping値という言い方もしますね。
この数値が小さければ小さい程、「売買成立が早い」 = 「約定スピードが早い」事になります。
レイテンシーの測定にはLatency EAというEAを使わせていただきました。
Latency EAは注文とキャンセルを自動で繰り返すEAで、この処理を通してレイテンシーを計測します。これを使う事で測定期間におけるレイテンシーの平均値・最大値・最小値が分かります。
FX業者の約定力を比較
レイテンシーの平均値、最大値、最小値は上表の通り。単位はms(ミリ秒)です。
表を見て分かる通り、AXIORYのレイテンシーがずば抜けて優れています。これは注文のレスポンスそのものなので、感覚的に言えば注文がスベリなしでバシバシ決まる!といった感じでしょうか。
平均値で100msを下回っているので相当なスピードですが、最大値においても他社が1,000ms以上の数値に対して156msと擾乱の少なさも目立ちます。
実はデイトレードやスイングトレードにおいては平均値300m程度のレイテンシーでも問題になることはありません。
しかし、スキャルピングは違います!!
一般的にスキャルピングに必要なレイテンシーは最低でも100ms以下、理想は1~10msといわれています。
この中で100msの最低ラインをクリアしているのはAXIORYのみです。
因みに理想とされている10msは海外FXではサーバーの物理的な背景もあり困難です。国内FXであれば、なんとか…といったところでしょう。
\ AXIORYの詳細は! /
AXIORYの約定力が強い理由
約定力を決める要素
①サーバー環境
②カバー先銀行
③地理的条件
FXでは売買の注文を入れるとユーザーの注文は最終的にカバー先の銀行へ流されます。このカバー先銀行のサーバー位置によって注文が成立するまでの時間が異なります。
海外業者の場合、カバー先の多くはイギリスやアメリカ、スイスの銀行であるため、アジアのトレーダーは物理的にどうしても不利です。
いかに早くカバー先へ流してくれるのかが重要になってきます!
業者によっては、ロンドンサーバー → NYサーバー → カバー先といった風にサーバーを巡り巡っていくパターンもあり、特に通信インフラが脆弱である業者に多いです。
AXIORYの約定力が強いのは単純に通信インフラが強いからです。
AXIORYはデータセンター大手のエクイニクス社と提携しており、この提携が約定力の強さに大いに影響しています。因みにエクイニクス社と提携しているFX会社は他にもあり、総じて約定力を売りにしている業者が多いですね。
約定力を強化するために個人レベルでできる事
ポイント
①ECN口座へ切り替え
②チャンネル変更
③VPS
個人レベルで約定力を向上させるにはどうすればいいのか?
最もスタンダードな方法は①ECN口座への切替です。海外業者はスタンダード口座とECN口座の2通りの口座を用意しているところがほとんどです。ECNは注文をカバー先へ流すのでなく、市場に直接流します。
余計なサーバーを経由しないため、約定スピードが向上するメリットがあります。
最も簡単な方法は②サーバーのチャンネル変更です。MT4もしくはMT5を起動して上図箇所をクリックしてみてください。
上記のように一覧となっている全てがサーバーチャンネルです。数値を見て分かるとおりサーバーのチャンネルごとにレイテンシーが違います。この中からより早いものを選択して切り替える事ができます。(この中だとDC02の235.34msが最速)
最後に③VPSサーバーです。
MT4/5をサーバーにインストールして、サーバーから取引を行うものです。コストは掛かりますが、自宅PC環境より格段にレイテンシーが良くなります。
国内サービスだとお名前.comデスクトップクラウドやABLENETといったサービスがありますが、いずれも月額1,000円以上の出費は必要です。
簡単に改善方法を紹介しましたが、個人レベルでできる事はもっとあります!別記事にて詳細をまとめているのでよかったら参考にしてくださいね!