ETF(CFD)取引ができる海外FX業者

ETFとCFD

ETFとは上場投資信託の事で、通常の投資信託と異なり市場が開いている時間ならいつでも売買できる金融商品です。

金融商品の中でも新しい部類に入る商品ですが、ETF1本に投資するだけで分散投資の効果がある上に手数料が安いため世界的な人気商品となっています。

どちらかというと長期積み立ての色合いが強いETFですが、FX会社の中にはCFD(差金決済取引)を利用してETFトレードできるところがあります。

CFDでETFをトレードするメリット・デメリットや取引できる商品についてまとめました。

CFD(ETF)のメリットとデメリット

ETF_MetaTrader

 レバレッジが使える

 メタトレーダーを利用した市場分析

 市場にピンポイントでアプローチできる

基本的にETFにレバレッジはありませんし、ポジションも買いだけです。ETFでレバレッジを掛けたければレバレッジ型ETFを購入します。また、売りで利益を出したければインバース型ETFを購入と、結構手間が掛かるわけですが、CFDでETF市場にアプローチすればレバレッジが効くのと同時に売りポジションも自由に持つことができます

ETFを取引するツールは証券会社のオリジナルプラットフォームが一般的ですが、CFDならメタトレーダーが使えます!チャート分析に優れ、EAも豊富なため自動売買も構築がしやすいのも大きなメリットです。

最後はETF自体のメリットでもありますが、特定の市場にピンポイントで投資を行う事ができます。例えばUS Global Jets ETF(JETS)というETFは米国の航空株を集めたものです。構成銘柄にはサウスウエスト航空、アメリカン航空、デルタ航空など米国の主要航空会社が名を連ねます。

コロナで大打撃を受けた航空産業ですが、コロナ収束後の上昇が期待されています。「短期的な上昇トレンドに乗りたい」「レバレッジをかけて大きくリターンを狙ってみる」このようなアプローチはCFDが得意です。

デメリットは銘柄が限定的な事です。国内から海外まで世界中に多くのETFがありますが、CFDで取り扱っているものはその中のほんの一部にすぎません。

そして一番ネックなのが手数料の高さです。

①ETFの手数料→信託手数料

②ETF(CFD)の手数料→マイナススワップ

と考えると、①が年1%未満に対して②は年2~4%というのはザラにあります。したがって、ETF(CFD)の建玉を長期保有するのは現実的ではなく、短期売買など本来のETFとは異なった戦略が必要になります。

本来のETFは長期投資、ETF(CFD)は短期投資に向いているといえそうです!

ETFができる海外FX業者

ETFをCFDとして取引できる海外FX業者はiForexとHotForexです。

多くのFX業者が指数や商品といったCFDを提供していますが、ETFとなると限られてきます。今回はETFのトレードができるiForexとHotForexについて取扱ETFを紹介します。

iForexのETF商品一覧

iforex_ETF

海外FXの老舗的なブローカーがiForexです!全47種のETFを取引できます!

iForexで取引できるETF一覧

ETF名 市場 レバレッジ 最小ユニット 最大ユニット
EAFE ETF – 米国 40 6.6 6600
IPO ETF – 米国 20 8 8000
アジア太平洋(除く日本) ETF – 米国 40 5.2 5200
エマージング・マーケット ETF – 米国 40 9.2 9200
オーストラリア200ファンド ETF – ASX 40 10 10000
グローバル ETF – 米国 40 5.3 5300
グローバル・カンナビス ETF – 米国 5 23 2300
グローバル・ゴールド・マイナーズx2 ETF – 米国 10 9.5 950
グローバル・ブロックチェーン ETF – 米国 5 10 1000
グローバル・リチウム&バッテリー ETF – 米国 28.571429 8.4 8400
グローバル・ロボティクス ETF – 米国 40 15 15000
ゴールド・トラスト ETF – 米国 40 3.1 3100
シルバー・トラスト ETF – 米国 5 21 2100
ジュニアゴールドマイナーロングx2 ETF – 米国 10 6.1 610
ドイツ30ファンド ETF – ドイツ 40 3.5 3500
ブラジルファンド ETF – 米国 40 15 15000
中国トップ50ロングx3 ETF – 米国 13.333333 22 22000
中国大型株 ETF – 米国 40 10 10000
原油ファンド ETF – 米国 40 11 220
日本 ETF – 米国 40 7.3 7300
日本225 ETF ETF – 日本 40 1.8 1800
日本225ショートx2 ETF – 日本 20 120 120000
日本225ロングx2 ETF – 日本 20 1.7 1700
米 クラウド・コンピューティング ETF – 米国 40 5.2 5200
米セミコンダクター ETF – 米国 28.571429 2.1 2100
米国100ロングx3 ETF – 米国 13.333333 5.9 5900
米国2000ファンド ETF – 米国 40 2.2 2200
米国30トラスト ETF – 米国 40 1.5 1500
米国500トラスト ETF – 米国 40 1.3 260
米国500ロングx3 ETF – 米国 20 6.1 6100
米国500小型株 ETF – 米国 40 4.6 4600
米国エネルギー ETF – 米国 40 9.4 9400
米国テクノロジー ETF – 米国 40 3.8 3800
米国テック100大型株信託 ETF – 米国 40 1.6 1600
米国バイオテク ETF – 米国 40 3.3 3300
米国ファンド ETF – 米国 40 2.4 2400
米国ヘルスケア ETF – 米国 40 4.4 4400
米国不動産 ETF – 米国 40 5.7 5700
米国公共事業 ETF – 米国 40 8.3 8300
米国好配当 ETF – 米国 40 4.5 4500
米国生活必需品 ETF – 米国 40 7.7 7700
米国金融 ETF – 米国 40 14 14000
米国金融ロングx3 ETF – 米国 20 5.7 5700
米国銀行 ETF – 米国 40 9.5 9500
英国 ETF – 米国 40 15 15000
韓国 ETF – 米国 40 5.6 5600
韓国トップ50ロングx3 ETF – 米国 20 12 12000

取引時間はGMT+9(日本時間)で平日23:30~6:00。スワップは買い売りともにマイナススワップ(スワップポイントは商品による)1ユニット=1株として最小・最大取引数量が上記表のように設定されています。

多くのETFが取引できるのがメリットです。ただし大まかなカテゴライズはされていますが、各ETFの詳細までは分かりません。また、メタトレーダーが使えなくスキャルピング禁止なため、デイトレ~ポジショントレード向きの業者です。

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HotForexのETF商品一覧

HotForex_ETF

実際のETFをそのままCFD化しているため、透明性がある上にスキャルピングする事もできます!

HotForexで取引できるETF一覧

銘柄 名称 産業 レバレッジ 代表的な構成銘柄
BETZ Roundhill Sports Betting & iGaming ETF スポーツ賭博、オンラインギャンブル 5 キンドレッドグループ、ドラフトキングス、ペン・ナショナル・ゲーミング
EPP ISHARES MSCI PACIFIC EX JAPAN ETF 日本を除く太平洋地域先進国の株式 5 AIA、オーストラリア・コモンウェルス銀行、BHPビりトン
ESPO VanEck Vectors Video Gaming and eSports ETF ビデオゲーム、eスポーツ 5 テンセント、ビリビリ、任天堂
EWW ISHARES MSCI MEXICO CAPPED ETF メキシコ株 5 AMERICA MOVIL L、ウォルマート(メキシコ)、フォメント・エコノミコ・メヒカノ
FXY Invesco CurrencyShares Japanese Yen Trust 日本円 5 日本円
GLD SPDR Gold Shares 5 金地金
HERO Global X Video games & Esports ETF ビデオゲーム、eスポーツ 5 SEA LTD-ADR、アクティビジョン・ブリザード、網易
ITA iShares US Aerospace & Defense ETF 米国航空産業、防衛セクター 5 ボーイング、レイセオン・テクノロジーズ、ロッキード・マーティン
IWB iShares Russell 1000 ETF 中~大型の米国株 5 アップル、マイクロソフト、アマゾン
IXJ iShares Global HealthCare ETF ヘルスケア 5 ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルス、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ
IXN iShares Global Tech ETF 大型テクノロジー株 5 アップル、マイクロソフト、サムスン電子
IXP iShares Global Comm Services ETF グローバル電気通信 5 フェイスブック、アルファベット、テンセント
JETS US Global Jets ETF 航空産業 5 アメリカン航空、サウスウエスト航空、デルタ航空
LQD iShares iBoxx $ Inv Grade Corporate Bond ETF 投資適格社債 5 BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY、GE CAPITAL INTERNATIONAL FUNDING C、ANHEUSER-BUSCH COMPANIES LLC
NERD Roundhill BITKRAFT Esports & Digital Entmt ET ビデオゲーム、eスポーツ、賭け 5 Huya、テンセント、DouYu International Hldgs
PBS Invesco Dynamic Media ETF 米国メディア 5 バイアコムCBS、アルファベット、フェイスブック
PJP Invesco Dynamic Pharmaceuticals ETF 米国製薬会社 5 ファイザー、ギリアドサイエンシズ、アッヴィ
QQQ Invesco QQQ Trust Series 1 米国大型株100(非金融) 5 アップル、マイクロソフト、テスラ
REM iShares Mortgage Real Estate ETF 米国住宅ローンREIT 5 アナリー・キャピタル・マネジメント、AGNC INVESTMENT REIT CORP、STARWOOD PROPERTY TRUST REIT INC
RWO SPDR Dow Jones Global Real Estate ETF 不動産 5 プロロジス、デジタルリアリティトラスト、三井不動産
SPY SPDR S&P 500 ETF Trust 米国中~大型株 5 アップル、マイクロソフト、アマゾン
USO United States Oil ETF 原油 5 モルガン・スタンレー・インスティチューショナル・リクイ
VXUS Vanguard Total International Stock Index Fund 米国除く先進国、新興市場所在の発行株式 5 テンセント、台湾セミコンダクター、アリババ
XLB Materials Select Sector SPDR Fund SP500における素材セレクト(化学、建築資材、容器・包装) 5 リンデ、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ、シャーウィン・ウィリアムズ
XLE Energy Select Sector SPDR Fund SP500における石油・ガス・エネルギー設備 5 エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップス
XLF Financial Select Sector SPDR Fund SP500における金融 5 バークシャー・ハサウェイ、JPモルガン・チェース、バンクオブアメリカ
XLK Technology Select Sector SPDR Fund SP500におけるテクノロジー 5 アップル、マイクロソフト、VISA
XLP Consumer Staples Select Sector SPDR Fund SP500における生活必需品 5 P&G、コカコーラ、ペプシ
XLU Utilities Select Sector SPDR Fund SP500における公共事業 5 ネクステラ・エナジー、デューク・エナジー、サザン・カンパニー
XLV Health Care Select Sector SPDR Fund SP500におけるヘルスケア 5 ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルス、アボット・ラボラトリーズ
XLY Consumer Discretionary Sector SPDR Fund SP500における消費財 5 アマゾン、テスラ、ホーム・デポ
XME SPDR S&P Metals & Mining ETF SP500における金属・鉱業 5 カーペンターテクノロジーズ、コマーシャルメタルズ、フリーポートマクモラン
YCL ProShares Ultra Yen 日本円 5 日本円
YCS ProShares UltraShort Yen 日本円 5 日本円

HotForexのETFは全て実在するETFに基づくものです。したがって、上表の構成銘柄は都度見直され変更になります。

取引時間は平日23:30~翌6:00、スワップはマイナススワップであり年2~3%台、レバレッジは5倍固定です。どのETFも1Lot=1株として計算され、最小1株、最大取引数量制限なし、1Lotにつき0.1ドルの取引手数料が発生します。

実ETFにおける平均的な信託手数料は0.4~0.6%程度なのに対して、CFD(ETF)は2~3%(マイナススワップが信託手数料に相当する)とかなり高めの為、長期より短期的な取引戦略が有効です。

iForexと比較してETF構成が明確な事で特定の市場にアプローチしやすいのと、メタトレーダーの高性能なツールが使える点にメリットがあります。また、HotForexではスキャルピングといった取引方式に制限が一切ないので自由度の高い取引が可能です。

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