ビットコインといった仮想通貨を取引する方法は現物、ETF、CFDの3種類の方法があります。
現物は実際に仮想通貨を売買します。原資産を持つことになるため、ウォレットを開いて仮想通貨を管理する必要があります。
ETFは証券会社が複数の仮想通貨をパッケージ化して金融商品として売り出しているものです。上場しているため、投資信託と異なりいつでも売買できるのが特徴です。
そして最後に今回紹介するCFD!
CFDとは差金決済取引の事で、FXと同様に仮想通貨の価格差を取ることで利益を狙うものです。海外FX業者の中には通貨だけでなく、仮想通貨をCFD商品として取り扱うところが増えてきました。
仮想通貨CFDのメリット・デメリット、取り扱い業者の比較についてまとめました。
仮想通貨をCFDで取引するメリットとデメリット
少額の資金から始められる
資産流出のリスクが低い
メタトレーダーが使える
例えば1BTC=400万円としてビットコインを現物購入するなら400万円必要になります。同様にファンドによりますが、ETFでもそれなりの初期資金は必要です。しかしCFDならレバレッジがあるため、仮にレバレッジ10倍とすると40万円の資金があれば買いポジションを持つことが可能です。
また、原資産を持つと流出リスクが拭えません!コインチェックやバイナンスにおけるハッキング被害は記憶に新しいところです。CFDは原資産を持たずに証拠金を担保にトレードするために、仮想通貨特有の流出リスクはありません。
さらにCFDではメタトレーダーが使える事が多いです。CFDは金融派生商品(デリバティブ)としてFX会社が提供しているケースが多く、FX同様にメタトレーダーがそのまま使えます!チャート分析に優れており、テクニカル分析時には強力なツールとなりえます。
デメリットとして、資金管理の難しさが挙げられます。ただでさえボラティリティが高い仮想通貨市場においてレバレッジを効かせるとその傾向がより強くなります。レバレッジを効かせるのは上級者向け(スキャルピングトレーダーやデイトレーダー)です。
もう1つのデメリットはマイナススワップの存在です。どんなブローカーでも仮想通貨のスワップはほぼ例外なく買い売りともにマイナススワップです。ETFなら手数料の支払いはありますが、スワップよりコストは低いです。現物に関しては一度購入してしまえば、何一つ手数料は発生しえません。
以上のメリット・デメリットから現物やETFは長期トレード向きなのに対して仮想通貨CFDは短期トレード向きの金融商品といえそうです!
仮想通貨CFDがトレードできるFX業者
時価総額トップ4のビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リップルについて海外FX業者の取引条件を比較しました。
仮想通貨のスプレッドは変動が激しいため参考程度の数値としてみてください。土日の取引を希望の方は「土日取引」が〇の業者を選びます。スキャルピングやデイトレーダーはストップレベルが「なし」となっている業者を選択した方が思い通りのトレードができるはずです。
ビットコイン(BTC)を比較
業者名 | レバレッジ | スプレッド | 最大取引量 | 手数料 | ストップレベル | 土日取引 |
iForex | 13 | 190ドル | 2.4BTC | なし | なし | 〇 |
HotForex | 10 | 51ドル | 20BTC | 1ドル/BTC | 30ドル | × |
TradeView | 10 | 37ドル | 1,000BTC | 10ドル/BTC | 0.1ドル | × |
EXNESS | 100 | 59ドル | 20BTC | なし | 16ドル | 〇 |
TTCM | 5 | 63ドル | 500BTC | なし | なし | 〇 |
HotForexとTradeviewはスプレッドが他社より小さいかわりに取引手数料が掛かります。また、EXNESS以外の業者は全てマイナススワップとなっており、ビットコイン価格によりますが6ドル~20ドル程度です。
唯一EXNESSだけはスワップが0です。長期保有したいならEXNESS一択となりそうです。
スプレッド、手数料を考慮したコスパはHotForexが最も優れています。
上記はドルベース(BTC/USD)の仕様ですが、
iForex→対ユーロ、対円、対イーサリアム、対ライトコイン
Hotforex → 対ユーロ
Tradeview → 対円
EXNESS → 対オーストラリアドル、対オフショア人民元、対タイバーツ、対シルバー、対ゴールド、対南アフリカランド、対円、対韓国ウォン
TTCM → 対オフショア人民元、対ユーロ、対ポンド、対円
のように対ドル以外のペアもトレードできます。
イーサリアム(ETH)を比較
業者名 | レバレッジ | スプレッド | 最大取引量 | 手数料 | ストップレベル | 土日取引 |
iForex | 10 | 12ドル | 6.3ETH | なし | なし | 〇 |
HotForex | 10 | 3.2ドル | 20ETH | 1ドル/ETH | 5ドル | × |
TradeView | 5 | 2.6ドル | 1,000ETH | 10ドル/ETH | 0.1ドル | × |
EXNESS | 20 | 5.1ドル | 20ETH | なし | 21ドル | 〇 |
TTCM | 5 | 2.8ドル | 20,000ETH | なし | なし | 〇 |
スワップは0.32~2ドル程度のマイナススワップ。イーサリアムもビットコイン同様にEXNESSのスワップは0となっています。TradeViewはスプレッドは素晴らしいですが、手数料を考慮するとコスパは最も悪くなります。手数料込みのコスパならHotForex、TTCMあたりが安定しています。
対ドル以外のペアに関しては下記の通り。
iForex→対ユーロ、対円
Hotforex → 対ユーロ
TTCM → 対オフショア人民元、対ユーロ、対円
ライトコイン(LTC)を比較
業者名 | レバレッジ | スプレッド | 最大取引量 | 手数料 | ストップレベル | 土日取引 |
iForex | 10 | 2.2ドル | 51LTC | なし | なし | 〇 |
HotForex | 10 | 2.05ドル | 20LTC | 1ドル/LTC | 4ドル | × |
TradeView | 5 | 0.61ドル | 1,000LTC | 10ドル/LTC | 0.1ドル | × |
EXNESS | 20 | 2.1ドル | 20LTC | なし | 5ドル | 〇 |
TTCM | 5 | 0.5ドル | 50,000LTC | なし | なし | 〇 |
スワップは-0.07~-2ドルあたり。EXNESSは0です。スプレッド、取引量ともにTTCMが良い値を記録しています。
iForex→対ユーロ、対円
Hotforex → 対ユーロ
TTCM → 対オフショア人民元、対ユーロ、対円
リップル(XRP)を比較
業者名 | レバレッジ | スプレッド | 最大取引量 | 手数料 | ストップレベル | 土日取引 |
iForex | 5 | 0.008ドル | 6,300XRP | なし | なし | 〇 |
HotForex | 5 | 0.018ドル | 20,000XRP | 0.001ドル/XRP | 0.02ドル | × |
EXNESS | 20 | 0.0017ドル | 20XRP | なし | 0.007ドル | 〇 |
TTCM | 5 | 0.0022ドル | 3千万XRP | なし | なし | 〇 |
スワップは-0.0017~-0.002ドルほどで他の仮想通貨同様にEXNESSのスワップは0です(EXNESSは仮想通貨CFDにスワップが発生しない)
リップルは他の仮想通貨ほどメジャーでないためか、iForexで対ユーロ(XRP/EUR)、対円(XRP/USD)が取引できるぐらいで他はドルとのペアのみです。
CFDトレードできるアルトコイン一覧
上で比較した仮想通貨以外にもCFDでトレードできるコインはたくさんあります!
仮想通貨CFDで取引できるアルトコイン一覧
取扱いがずば抜けて多いのはiForexです。iForexはFX業者ですが、CFDに力をいれており仮想通貨だけで30ペア近い商品をトレードでき、株価指数や株式、コモディティを含めると1,000種類を超える商品をトレードすることができます。
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