110.15円で買い注文出したのに110.17円で成立した…
このように注文価格と成立価格の差をスリッページといいますが、トレーダーの誰もが経験があることです。
細かい利を積み重ねるスキャルピングでは、1.0pipのスリッページがあろうものなら致命的です。例えばドル円を100回トレードし平均0.5pipのスリッページが発生したとすると、トータル50pipを損した計算になりますね。
ドル円の50pipは0.5円に相当しますから、仮に10万通貨(1Lot)で取引を行っていたとすると0.5円 × 10万 = 5万円を損した事になります。
年単位だと、とんでもない金額になる事は容易に想像できますね(ll゚Д゚)
では、スリッページを抑えるにはどうすればよいのか?
約定力の向上!これにつきます!!
スリッページは注文~成立に至る通信の遅れ(レイテンシー)に起因します。約定力が強いとはレイテンシーが小さい事でありますので、重要なのは約定力の強い業者を選ぶ事なのです。
約定力はFX会社で決定づけられますが、個人レベルで改善できるポイントもあります。今回はトレード環境を見直していかに約定力を向上させるか?7つの方法をピックアップしました!!
スキャルピングに必要なping値
スキャルピングの理想的なレイテンシーは1~10msです。
オンラインゲームの世界なんかではレイテンシーの事をping値といったりします。因みにゲームの理想的なping値も10ms以下とされています。つまり、感覚的にリアルタイムにトレードするためには10msのレイテンシーが必要なわけです。
残念ながら海外FXで10ms以下のFX会社を管理人は知りません。(国内業者なら知っています)サーバーの所在地など地理的な条件がネックとなっているのが原因です。
ping値はpingコマンドで簡単に調べられます。例として各国の検索エンジンまでのping値を調べてみましょう。
googleは日本国内にサーバーがあるため最も早い13ms。続いて中国のbaiduが60ms前後、最後にexcite UKの244msの順です。サーバーの物理的位置によってここまで差がでます!
海外FXはよく滑る!!
と言われるのは、このような地理的な問題があるからです。したがって、10ms以下は無理なので現実的には100msを下回るぐらいの業者を探すことになります。
個人的にオススメなのはAXIORYです。
海外FXのレイテンシー平均値は400ms程なのに対してAXIORYは平均84msと高い数値を記録しています(当サイト調べ)
約定力を強くする方法
ここから約定力を強くするためにトレーダー個人でできる対策をご紹介します。内容は結構、アナログです。
①無線から有線ケーブルへ
基本中の基本です。Wi-Fiなどの無線は有線と比較してそもそも回線速度が遅い。また、家庭内の多くの機器で使用すれば、それだけ処理が混雑します。
上図のようにwifiルーターを経由するだけで1msのレイテンシーが発生しています。
無線を使用する機器や人が増えれば増えるほど、回線速度に悪影響を与えるため有線にすることが望ましい。
②プロバイダの見直し
管理人はA社からB社に変更して夜間帯の通信速度が著しく落ちました。
地域IP網の利用者数によっては、通信速度がかなり低下します。昼夜でインターネットの接続に体感で分かるぐらいの差がでるプロバイダは明らかによくありません。
③パソコン内のソフトウェア
アンチウイルスソフト、フォトショなど重いソフトウェアが入っていると通信速度が落ちます。FXをしながらオンラインゲームをしている場合は著しく落ちます。
トレードする時はできるだけ、MT4/5のみを起動させているのが理想的です。
最も良いのはFX専用のパソコンを持っておく事です。
④ウイルス感染していないかチェック
マルウェアなどの悪意のあるソフトウェアが潜在していると通信速度にも悪影響です。
ネット上に無料でクリーニングできるツールがあるのでチェックしてみてください。
⑤余計なEAを使わない
複数のEAをメタトレーダー内で起動させているとそれだけ遅くなります。インジケータも同様です。
必要最小限にシンプルな画面構成にしてください。
⑥サーバーのチャンネル変更
MT4/5を起動後に右下をクリックするとサーバーのチャンネル一覧が表示されます。
チェックがついているの(DC11)が現在のチャンネル。赤枠(DC02)が一番早いチャンネルです。各チャンネルのping値を一定ではなく、常に変動します。メタトレーダーにログインしたタイミングで最適なチャンネルを選択しておきましょう!
⑦VPSサーバーに移行
約定力向上に最も効果的なのがVPSです!!
VPSとは自宅PCではなく、オンラインのサーバー上に直接MT4/5を動かしてしまおう!というものです。サーバーをレンタルしなければならないので多少コストは掛かります。
しかしながら最も約定力の向上が期待できる方法です。
FX会社によっては条件付きですが、無料でレンタルできるところもあります。当サイトで無料レンタルできる業者をまとめました。興味のある方は参考にしていってください(・ω・)ノ