BitMEXの注文方法を分かりやすく整理してみた

BitMEXは世界最大のビットコイン取引高を誇るFX業者です。

BitMEXについて

24時間365日世界中のトレーダーが取引をしています。

MT4/5などの馴染みのあるプラットフォームではなく、BitMEX独自のプラットフォームを採用しているため、注文に戸惑う方が多いかと思います。

今回はBitMEXの注文方法をできるだけわかりやすく整理してみました。

注文方法

新規注文、損切り、利確

この3つを抑えておけば注文に困ることはありませんね。

尚、BitMEXは両建てができません。買いポジション保有中に売りの注文を出すと保有ポジションからの決済注文になります。

新規注文

成行、指値、逆指値注文の3通りの注文方法があります。

成行→「すぐに売買したい!」

・手数料→テイカー0.075%

・スリッページ→あり

・約定→確実

すぐに売買する注文。数量はドル単位で入力。コストは必要証拠金、注文価格は注文量のビットコイン表記。上画像だと10000ドル分のビットコインは1.2743XBTという意味。

約定価格は現在のオーダーブックから決まります。確実に売買できますが、不利なスリッページが発生する可能性大です。

指値→「現在価格より有利な価格で売買したい!」

・手数料→状況による。Post-Onlyでメイカー-0.025%

・スリッページ→なし

・約定→不確実

指定レートで売買。買いの場合は現在レートより低い価格、売りの場合は現在レートより高い価格を入力。

成行のようなスリッページはありませんが、市場の動きによっては約定されません。

間違えて買いで高い価格、売りで低い価格で注文を出すと即時執行(成行)になっていまいますのでご注意を!

手数料はメイカーとして-0.025%の手数料を受け取ることができますが、確実ではありません。

指値で注文をいれてもすでに取引板に注文が並んでいればテイカー手数料が発生します。

確実にメイカー手数料を貰いたいときはPost-Onlyにチェックを付けます。

チェックを入れるとオーダーブックに同じ指値が消えた後に、あなたの指値を新規に載せてくれます。

これでメイカー手数料は確実ですね!

ただし市場の動向によっては注文が流されるので必ず約定されるわけではありません。

逆指値→「ブレイクポイントを突破した時に売買したい!」

・手数料→成行でテイカー、指値でメイカー

・スリッページ→成行はあり、指値はなし

・約定→成行は確実、指値は不確実

指値の逆で、現在レートより高い価格で買い、現在レートより低い価格で売りの注文を入れます。

トレンドを追いかけるときやレンジブレイクに適した注文です。

逆指値注文には成行だけでなく指値も指定可能。

逆指値注文の成行は『ストップ成行』から、逆指値注文の指値は『ストップ指値』から行います。

必ず『トリガ時に決済』のチェックを外します。

チェックが付いていると損切り設定になり、新規注文ができなくなります。

ストップ成行では、ストップ価格に売買したい価格を入力します。

買いの場合→「ストップ価格以上になったら成行で買い」

売りの場合→「ストップ価格以下になったら成行で売り」

の注文が入ります。

成行で約定するので、スリッページあり、テイカー手数料が発生します。

ストップ指値では、指値注文を出すタイミングをストップ価格(トリガ)で設定します。約定させたい価格を『指値』に入力します。

買いの場合→ストップ価格以上になったらトリガされ、『指値』に入力した指値注文が出される。

売りの場合→ストップ価格以下になったらトリガされ、『指値』に入力した指値注文が出される。

成行との違いは、ストップ価格に到達したあとにすぐに売買するか、もうワンステップ間に挟むかの違いですね。

指値で約定されるので、スリッページはありませんが、約定は不確実です。また、メイカー手数料を確実に受け取りたければPost-Onlyにチェックを付けておきます。

損切りの設定

続いて損切りです。新規注文でも使った『ストップ成行』、『ストップ指値』から損切りの設定ができます。

成行で損切りしたい場合はストップ損切りを使います。上の例だと

「価格7888ドル以下になったら成行で100ドル分のビットコインを決済する」

という損切りです。

『トリガ時に決済』にチェックを付けるとポジションを減らすのみの注文になります。

例えば保有ポジションが買い80ドルの時に上図の損切り設定をして約定したとします。

チェックあり→約定後の保有ポジションは0

チェックなし→約定後の保有ポジションは-20ドル(20ドル分の売りポジション)

となる。

つまり、チェックなしの場合は損切りと同時に溢れた数量は新規ポジションとして約定されるという事です。

指値でスリッページなしで約定させたいならストップ指値を使う。

上図だと7888ドル以下になったらトリガされ7881ドルの指値注文をオーダーブックに載せるというものです。

ストップ成行と同様に『トリガ時に決済』にチェックを付けると純粋な損切りとして使える。

約定される保証はなく、相場の急変動時などは指値が流されて損失を広げるリスクもあります。

指値注文はスリッページがない、メイカー手数料が貰えるメリットがある反面、約定できない場合のリスクが怖いですね・・

最後にトレイリングストップ

現在価格からレートを追っていき、トレイルの値だけ逆行したら損切りします。

上図はビットコイン価格が7992.5ドルの時にトレイル値-10ドルで出した注文です。

ビットコイン価格が7992.5→8200まで上昇して、そこで初めて10ドル値下げしたとします。

損切りは8190ドルの時に行われます。

7992.5→8000まで上昇して、そこで初めて10ドル値下げすれば損切りは7990ドルの時に行われます。

10ドルの値下げが発生するまで常にレートを追い続けます。

買いストップの場合はトレイル値をプラス、売りストップの場合はトレイル値をマイナスにして入力してやります。

利確の設定

『利食い成行』『利食い指値』で設定できます。

基本的な使い方は『ストップ成行、ストップ指値』と同じです。

損切りではストップ価格を

買いポジションの場合→ストップ価格 ≦ 現在価格 で売ストップ

売りポジションの場合→ストップ価格 ≧ 現在価格 で買ストップ

に入れましたが利確はその逆

買いポジションの場合→ストップ価格 ≧ 現在価格 で利食い売り

売りポジションの場合→ストップ価格 ≦ 現在価格 で利食い買い

に入れます。

これだけの違いですね。

ポジションの全決済

ターミナル画面から保有ポジションの全決済ができる。

成行ですぐに決済。

価格を入力後に『決済』で指値を入れることもできる。参入価格より上の価格か下の価格を入力することで、損切りにも、利確の設定にもなりますね。

もうちょっと詳しく

非表示

指値注文には非表示機能があります。

大口トレーダーが取引の意図を隠したいときに使われます。一般ユーザーには関係ないので、使う必要はないでしょう・・

非表示にチェックを入れると注文がオーダーブックに載りません。そのため他ユーザーはあなたの注文を見ることができません。もちろん内部処理はされているのでちゃんと約定されます。

数量を入力することで一部の注文のみを非表示にすることもできます。(アイスバーグ注文)

アイスバーグ注文は、これまた高度なトレーダーに利用されます。

経験豊富なトレーダーは非表示注文を特定する能力があるらしいです・・・それを誤魔化すためにアイスバーグ注文で巧みに騙して意図を見抜かれないようにするとか・・

詳しいことは分かりませんが、一般ユーザーには関係ないっす!

注文の有効期限

指値注文では有効期限を設定できます。

種類は「GoodTillCancel」「ImmediateOrCancel」「FillOrKill」の3種類。

GoodTillCancel

GTC注文。注文したら約定するか取り消すまで有効な注文。通常はここに設定する。

ImmediateOrCancel

IOC注文。指定した価格で全部もしくは一部を即座に約定させる。成立しなかった数量には関してはキャンセルとなる。

FillOrKill

FOK注文。全ての数量を即座に約定させるか全てをキャンセルする。一部でも残るようなら全てキャンセルされる。

減少限定、トリガ時に決済

指値注文では『減少限定』、ストップ指値と利食い指値には『トリガ時に決済』というチェックボックスが付いています。

どちらも同じ意味です。

チェックボックスをONにすると、ポジションを減少させるための注文になります。

逆にOFFの状態だと注文量が保有ポジションを越えた場合、新規ポジションを保有することになります。

レンジ相場時のドテンに使うことができますね!

例1

買いポジションを100枚保有。売り120枚を出す。ONだと約定後の残高は0、OFFだと約定後の残高は-20枚。20枚の売りポジションが新規に建つことになります。

例2

売りポジションを-50枚保有。買い200枚を出す。ONで約定後の残高は0、OFFで約定後の残高は150枚。150枚の買いポジションが新規に建つ。

トリガ

指値注文時にトリガする価格を変更できます。

『マーク価格』『直近価格』『インデックス価格』の3種類。

直近価格

BitMEXの直近価格。一般的な取引所ではこの価格のみを表示しているところが多い。

インデックス価格

海外取引所のBitstampとGDAXの取引価格を参考にした価格。BitMEXではインデックス価格を元にマーク価格を算出しています。

マーク価格

BitMEXで最も重要な価格。ロスカットや含み損益の計算はこの価格を元に計算される。

なぜ、インデックス価格ではなくマーク価格なのか?

マーク価格はBitMEX独自の評価に基づき算出される価格です。大口取引家による市場操作や急激な市場変動によるオーバーシュートの弊害を防ぐために設けています。

ユーザーにとって、より安定的に取引しやすい価格といえます。

特に理由がなければマーク価格のままでOKです。