BitMEXのビットコインFX 使い方など詳細を解説

BitMEXはビットコインFXで世界一の取引高を誇る取引所です。

現物ではBinanceが世界最大とされていますが、FXはBitMEXの独断場状態です。

1日の平均取引量は1000億円単位で推移しており、CoinMarketCapの統計を見ても突出度が見て分かると思います。

CoinMarketCap

ここ最近の出来高は特に素晴らしく、BitMEXのビットコイン価格に追従して他取引所の価格が決まるなど、BitMEXが取引をリードしている様相すらあります。

ポイント取引板の厚みが別格
レバレッジ100倍
アルトコインFX・先物に対応

取引高が伴っているため板の厚みがあります。板が薄いと注文不成立などが考えられますが、BitMEXではそのような心配がありません。

ビットコインFXで唯一レバレッジ100倍を提供している会社です。ハイレバレッジを好むトレーダーが自然と集まってきます。

また、アルトコインFX・先物に対応しておりビットコイン以外の銘柄も多数取り扱っています。

メリット多数のBitMEXですが、取引やシステムはちょっと特殊です!

BitMEXのメリットはこのシステムを上手く使いこなせないと理解できません。

このページではBitMEXのシステムや使い方、手数料などをビギナー向けに分かりやすく解説しています。

BitMEXってどんな会社?

会社概要

本社:HDR Global Trading Limited

事業開始日:2014年

資金管理:分別管理

対応プラットフォーム:Webトレード、Sierra Chart、Ninja Trader

レバレッジ:100倍

スプレッド:変動

ロスカット:証拠金維持率50%(追証なし)、注文量によって変動

通貨ペア数:8種類

取引手数料:あり

最低入金額0.0001XBT

ボーナス制度:なし

日本語対応:○

無期限・先物・UPDOWN契約の3種

口座の種類は1種類。仮想通貨FXの口座のみ。

取引形態は無期限契約(FX)と先物、UPDOWN契約の3種類になります。

それぞれ似てるようで違うので取引前に理解しておきましょう。

無期限契約とは?

いわゆる仮想通貨FXのことを指します。

最も一般的な取引形態です。

対応している通貨はビットコインとイーサリアムの2種類。

レバレッジはビットコイン(XBT)が100倍、イーサリアム(ETH)が50倍となっています

文字通り満期日のない取引であるため長期保有することもできますが、手数料が発生します。

発生する手数料は以下の3つ。XBT、ETH共通です。手数料がマイナスになっているものは手数料の受け取りを意味します。

メイカー手数料→-0.025%

テイカー手数料→0.075%

資金調達料金→変動

FXはトレーダーの売買、つまり取引板によって成り立っています。すでに提示されている価格で注文を出せばテイカー手数料、新しい価格を提示して注文を出せばメイカー手数料が発生します。

テイカー手数料は手数料の支払いに対して、メイカー手数料は手数料を報酬として受け取れます。

新しい価格提示で流動性を作り出しているための報酬と考えれば良いでしょう。

無期限契約(FX)特有の手数料として資金調達料金があります。

1日3回、8時間ごとに発生。FXの市場価格を現物価格に近づける為の手数料である、これを利用して調整されています。

状況に応じて手数料がプラスになったりマイナスになったり(掛かったり貰えたり)、手数料率も変動します。

ユーザー間で手数料を払ったり貰ったりしながら現物価格に近づけると思っていただければよいと思います。

なお、手数料のMAXは注文量に対して0.375%と決められています。

先物契約とは?

無期限契約と同様に価格差によって利益を狙います。

決定的な違いは満期日があることです。

上図を見て分かるように12月28日と6月28日というように日付(満期日)が記載されているものが先物契約です。

ポジションを保有した状態で満期日を迎えると強制的に反対売買されます。期限には注意が必要です。

対応通貨は全通貨。

各ペアごとにレバレッジが異なります。

ビットコインキャッシュ
(BCH)
EOS トークン
(EOS)
イーサリアム
(ETH)
カルダノ
(ADA)
20205020
トロン
(TRX)
ビットコイン
(XBT)
ライトコイン
(LTC)
リップル
(XRP)
2010033.320

発生する手数料は以下の3つ。

メイカー手数料

テイカー手数料

 決済手数料

メイカー・テイカー手数料は無期限契約と同じですね。

先物では、資金調達料金がない代わりに決済手数料が発生します。

決済手数料は満期日にポジションが強制決済された場合に発生する手数料です。期日前までに決済すれば発生しません。

各ペアごとの詳細な手数料は以下のとおりです。

ペアメイカー手数料
(%)
テイカー手数料
(%)
決済手数料
(%)
BCH-0.050.250
EOS-0.050.250
ETH-0.050.250
ADA-0.050.250
TRX-0.050.250
XBT-0.0250.0750.05
LTC-0.050.250
XRP-0.050.250

アップ・ダウンサイド利益契約とは?

BitMEXで最も新しい取引です。

対応通貨はビットコインのみ。

この契約のメリットは手数料が一切発生しない事、決定ポジション以上の損失が発生しない事です。

UPDOWNともに7日と期限が設定されています。

UP契約では保有ポジションがBitMEXの提示価格より高ければ差額が利益

DOWN契約では保有ポジションがBitMEXの提示価格より低ければ差額が利益

一種のハイ&ローと思ってもらえれば分かりやすいかと。

上の条件を満たさなければ投資資金(初期ポジション)は没収になります。

上図のUP契約では期限が12月28日、提示価格が4,250ドル、1contの価格(最低価格)0.00238XBTという意味です。

保有ポジションの最低価格は現在価格によって変動します。上図の場合、注文価額=0.0017XBTが最低価格です。

最低価格×ロット数(cont 自由に設定)によってポジションが決定します。

上図だと1contで0.0017XBT、2contで0.0034XBTですね。当然、ポジションが大きければ大きいほど条件を満たした時の利益は大きくなります。

UPDOWN契約ともに買いポジションしか持てません。

DOWN契約なのになぜ?と思うかもしれませんが、DOWN契約では買いポジションがマイナス=利益とみなしているからです。

ややこしいですね・・もうちょっと良い言い回しをして欲しいと思うものの、そういうことらしいです。

尚、DOWN契約のみバリア価格が設定されています。

バリア価格に達すると強制的に決済され利益が確定します。DOWN契約における最大利益ということですね。

追証なしのシステム

BitMEXは追証なしです。

追証とはいわゆる借金の事で、急な相場変動によって残高がマイナスになることで起こりえます。

BitMEXではレバレッジ自動解消システム(ADL)を導入することで追証なしの仕組みを実現。

価格の急な変動

清算価格(ロスカット価格)に達する

自動解消システムで強制決済

解消システムで自動決済しても強制決済しても変動に追い付かずにマイナス残高になることは十分に考えられます。

その際のマイナス分の補填はBitMEXの負担になります。

この負担金は保険基金から支出されています。財源は同じ自動決済システムで、決済時のスベリによって発生した利益分が積み立てられています。

現在、20,000XBT以上の積み立てがあります。

セキュリティ体制

2018年1月にコインチェック社で仮想通貨XEMの盗難被害が発生しました。

外部ネットワークと繋がったホットウォレットで資金管理をしており、そこをハッカーに狙われてしまいました・・・

BitMEXでは全資産コールドウォレットにて管理しています。

外部ネットワークと遮断されたオフライン状態なので、悪意のあるハッカーの攻撃を防ぐことができます。

出金にはマルチサイン形式を取っています。

秘密鍵をもった複数の管理者による許可がなければトランザクションの処理がされず、第三者による出金は一切許可していません。

流れとしては

トレーダー出金要請→BitMEXの管理者複数人が秘密鍵で処理→出金

となっています。

セキュリティ対策においては万全な体制だといえます。

BitMEX口座開設手順

BitMEXの口座開設はたったの1分で終わります。

メールアドレスのみで簡単に口座開設できます。本人確認の手続きは一切必要なし。

なぜなのか?

BitMEXでの入金可能な通貨はビットコインのみです。p2pを利用した匿名通貨のみを取り扱っているので、本人確認する必要性がありません。ですので、簡単に登録・取引できちゃいます!

まずは公式サイトにアクセス。

公式サイト

名前・メールアドレス・パスワードの入力した後にキャプチャをスライド→メールが届くのクリックして認証。

以上で完了です!

本当に1分で終わりますw

入出金方法

対応通貨はビットコインのみ。

BitMEX内での取引は全てビットコイン建てで行われます。

間違えて他通貨を送ってしまった!という事のないように注意してください。

ビットコインを持っていない方は事前に現物取引所で購入してください。

BitMEXにログイン後、「アカウント」→「入金」を選択。

入金アドレスはQRコードもしくはアドレスで表記されています。

アドレスの入力ミスが多いのでQRコードがオススメです。

最小入金単位は0.0001XBT(10000 Satoshi)です。

次に出金です。入金と逆の事をやるだけなので簡単ですね。

宛先アドレスにご自分がお持ちのウォレットもしくは取引所の入金用アドレスを入力。金額で出金額を設定。

ビットコインネットワーク料金とはマイナーへの手数料です。

マイナーとは送金作業をやってくれる人たちの事で報酬が多いほど早く送金してくれます。

自由に設定できますが、BitMEXでは0.001 の最小料金を推奨し、0.0002 以上を義務付けています。

因みに0.0005XBTに設定して送金すると2時間ほどで着金します。

また、BitMEXの出金作業は1日1回手作業で行われます。

セキュリティ向上のために複数人による承認がなければ出金できない仕組みになっているので致し方ありません。13時までに申請を出せばその日のうちに出金手続きをしてくれます。

BitMEXの取引方法

BitMEXは両建て不可なので買いポジションと売りポジションは同時に持てません。

買いポジション保有時に売り注文を入れると買いポジションからの決済になるのでご注意ください。

取引方法はオンライントレードのみで、MT4はありません。

残念ながらアプリにも未対応ですが、慣れれば快適に取引できるかと思います。

通貨ペア切り替え

タブをクリックすることで通貨ペアを切り替えます。先物ペアを選べば期限も表示されていますね。

注文画面

ここで注文を出します。成行・指値・逆指値で注文が出せます。また、利食い・損切の設定もできます。

ストップ成行・ストップ指値→損切り

利食い(成行)・利食い(指値)→利確

成行で注文を出せばテイカー手数料、指値で注文を出せばメイカー手数料が発生します。

ここで注意して欲しいのがビットコインのみドル建て、他アルトコインはビットコイン建てでの取引になる事です。

ですので注文を出す際はビットコインは数量・指値ともにドルで指定。

アルトコインは数量はアルトコイン、指値はビットコインレートでの指定になります。

レバレッジ設定

レバレッジを自由に設定できます。

×2~に設定すると分離マージンが適用。クロスの状態だとクロスマージンが適用されます。

何が違うのか?

証拠金の扱いが異なってきます。クロスマージンは通常のFX同様、全残高が証拠金の対象になります。

また、レバレッジも最大値100倍の状態です。


:口座残高10XBTの状態で100XBTの注文を入れたとします。必要証拠金は1XBTです。証拠金維持率50%でロスカットなので、口座残高が0.5XBTになるとロスカットです。損失には-9.5XBTまで耐えられますね。


一方の分離マージンはレバレッジを自由に設定できます。

さらに最初に注文を入れた証拠金のみがロスカットの対象となります。

リスクを抑えて取引をしたい時に使います。


:口座残高10XBTの状態でレバレッジ50倍に設定。100XBTの注文を入れたとします。必要証拠金は2XBTです。この2XBTのみがロスカット計算の対象になります。つまり残りの残高、8XBTには被害が及ばないため、リスクを抑えられるわけです!


証拠金維持率50%でロスカットなので、口座残高が1XBTになるとロスカットになります。

損失には-1XBTまで耐えられます。

表で見たほうが分かりやすいですね。口座残高10XBTで100XBTの注文を入れた場合。

レバレッジ設定 必要証拠金(XBT) ロスカットの計算に含まれる証拠金(XBT) 耐えられる損失(XBT) ロスカット後の口座残高(XBT)
クロスマージン 1 10 -9.5 0.5
分離マージン20倍 5 5 -2.5 7.5
分離マージン50倍 2 2 -1.0 9.0
分離マージン100倍 1 1 -0.5 9.5

分離マージンを大きく設定すればするほど、リスクを抑える事ができる反面、ちょっとした損失でロスカットが発生します。

リスクを抑えたければ分離マージンを設定、ガンガン行きたければクロスマージンで取引といったところでしょうか。

注文履歴・現在の注文

ここで現在保有中のポジションや過去に決済したポジションを確認できます。

価格表記には「参入価格」「マーク価格」「清算価格」の3種類あります。

参入価格とはポジションの約定価格です。損益計算の基準となる価格ですね。

マーク価格とは損益や証拠金の計算に使用される価格です。

現物市場との乖離を無くすために資金調達料金という手数料をとってレートを近づけようとしています。

マーク価格はこの手数料を考慮したBitMEXの現在レートになります。

ロスカットの計算、決済はこの価格を元に行われます。

清算価格はその名の通り、その価格になったらロスカットするという意味ですね!

チャート上に目を移すと今度はXBTUSDと.BXBTという2種類の価格が表記されています。

XBTUSDは上で説明したマーク価格です。

一方の.BXBTとは他社の大手取引所(KrakenやCoinbase)の平均レート、つまり現物価格を表しています。

実際のところ.BXBTは参考程度の意味合いなので無視してもらっても構いません。トレーダーが気にすべきはXBTUSD(マーク価格)です。

BitMEXの注文システムはなかなか複雑です。

より詳細に注文について理解したい方は以下の記事を参考にしてください。

BitMEXの取引は電卓機能を使えば分かりやすくなる

BitMEXの注文方法を分かりやすく整理してみた